マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く歯科医療スタートアップ企業のライトフォース・オーソドンティクス(LightForce Orthodontics)が、シリーズC投資で5000万ドル(約57億円)を調達して話題になっている。投資したのはアディティブ・マニュファクチャリング・ベンチャーズを含む投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。今回の資金調達によりライトフォース・オーソドンティクスが調達した資金の総額は7060万ドル(約80億4840万円)となった。
ライトフォース・オーソドンティクスは、歯科矯正用ブラケットを3Dプリンターで製造している。歯科医療の領域ではアライン・テクノロジーなどが歯科矯正用マウスピースを3Dプリンターで製造しているが、歯科矯正を望む患者の70%は歯科矯正用マウスピースでは治療出来ないとされている。ライトフォース・オーソドンティクスは、患者それぞれに歯科矯正用ブラケットをカスタマイズ製造することで、患者一人ひとりに最適な歯科矯正を提供できるとしている。
歯科医療用3Dプリンティング市場は成長を続けていて、調査会社エマーゲン・リサーチによると、2028年までに124億6千万ドル(約1兆4204億円)規模に成長するとしている。