スコットランドのストラスクライド大学が、1580万ポンド(約22億4360万円)の資金調達に成功した。調達した資金は、スコットランド国立製造研究所との共同プロジェクトに投じられる。
プロジェクトではスコットランドの中小企業を対象に、9つの支援パッケージが提供される。各パッケージは、それぞれの業界で3Dプリンティング技術の導入を促し、実際に活用することを目指す。
プロジェクトリーダーのステファン・フィッツパトリック氏は、「プロジェクトの目的は、スコットランドの中小企業オーナーや経営陣にアディティブ・マニュファクチャリング技術へ投資することの意味を理解していただき、彼らのビジネスをより強固なものにしていただくことです。アウトプットの品質を高め、生産性を強化し、新たな収益の柱を生み出し、廃棄物などを削減していただきます」とコメントしている。
プロジェクトではオンサイトでのトレーニングに加え、デジタル・マニュファクチャリングに関するオンライン学習プラットフォームも提供される。オンライン学習プラットフォームでは、アディティブ・マニュファクチャリング技術の活用に関する個別のコンサルティングに加え、モノづくりの現場が直面する実務上の課題などに関するコースも提供される。
ストラスクライド大学は1796年設立の、スコットランドのグラスゴーにある大学。グラスゴーの中心地に位置し、経済学、人文学、物理学、教育学などの学部を有している。