医療用3Dプリンティング市場が2027年に39億3千万ドル規模へ

全世界の医療用3Dプリンティング市場が、2027年に39億3千万ドル(約4244億4千万円)規模へ成長すると予想したレポートが発表された。

レポートを発表したのはアメリカの市場調査会社のベリファイド・マーケット・リサーチ社。「3Dプリンティング・メディカルデバイスマーケット」と題されたレポートは、2019年度の全世界の医療用3Dプリンティング市場を11億2千万ドル(約1209億6千万円)と見積もり、今後年率17.1%の成長率で成長を続け、2027年までに同規模に成長すると予想している。

同レポートは、医療用3Dプリンティング市場における有望セクターとして、特に整形外科と歯科医療を挙げている。整形外科の領域では、関節や人工骨用インプラントが2019年時点で60万点製造されたとしている。医療用3Dプリンターの価格低下と性能向上が進む今後、2027年までに400万点規模に拡大する可能性があるとしている。

同レポートはまた、2027年までに3Dバイオプリンターの普及が本格化し、皮膚、骨、角膜などの3Dバイオプリンターによる製造が一般化すると予想している。

医療用3Dプリンティング市場における主なプレーヤーとしては、ストラタシス、エンビジョンテック、スリーディーシステムズ、EOS、レニショー、マテリアライズ、アーカム、コンセプトレーザー、プロッドウェイズなどを挙げている。