マークフォージドが新型コロナウィルス検査用スワブの製造を開始

米マサチューセッツ州に拠点を置く3Dプリンターメーカーのマークフォージドが、新型コロナウィルス検査用スワブの製造を開始した。光学機器メーカーのニューロフォトメトリックスと共同で行うもので、当初は一日あたり1万個を製造し、最終的には一日あたり10万個の製造を目指すとしている。

検査用スワブの製造を開始したことについて、マークフォージドのグレッグ・マークCEOは、「Covid-19の感染者を見つけ出すことが新型コロナウィルス感染拡大を防ぐベストな方法です。しかし、大規模な検査を行うには課題が存在します。検査用スワブの不足がその最たるもので、単に不足しているのみならず、多くの医療機関でスワブそのものの品質が問題視されています」と説明している。

マークフォージドの検査用スワブ製造プロジェクトには、ニューロフォトメトリックスの他にサンディエゴ・レディー子供病院、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップ研究所も参加している。

検査用スワブはナイロンとレーヨンを素材にマークフォージドの3Dプリンターで製造され、各医療機関へ送られている。

本記事執筆時点でのアメリカの新型コロナウィルス感染者数は53万人を超え、死亡者数は2万人に達している。カリフォルニア州などの一部の地域では感染拡大がピークを迎えつつあるが、全体では収束の兆しは見えていない。