米カリフォルニア州サンディエゴに拠点を置くバイオ3Dプリンターメーカーのオーガノボが、事業の再構築の検討を迫られている。現地時間の今週発表された同社のアナウンスメントによると、同社が開発中の肝細胞のバイオ3Dプリンティング技術について「戦略的な代替案」への移行が必要と判断されたとしている。
オーガノボのテイラー・クラウチCEOは、「我々の肝細胞開発プログラムの厳格な検証を行ったところ、生物学的な変動性と本来得られるべきベネフィットの耐久性が重大な挑戦に直面し、従来期待されていた前向きな機会を期待することができなくなりました。その結果、このプログラムを凍結し、ロス・キャピタルパートナーズに株主価値を最大化するための助言を仰ぐことになりました」とコメントしている。
クラウチCEOは、会社存続に必要なキャッシュを確保するために、会社のリストラクチャリングとコスト削減を徹底するとしている。
なお、今回のアナウンスメントを受け、オーガノボは本来予定されていた2019年度第一四半期決算発表をキャンセルした。
オーガノボは、米NASDAQに上場以来売上と株価の低迷が続いている。同社の直近の株価は0.26ドルまで低下しており、業界関係者からは同社の事業継続を危ぶむ声が出始めている。