丸紅情報システムズが、デスクトップメタルのチタン合金素材「Ti64」の取扱いを開始した。Ti64は、デスクトップメタルの3Dプリンター「スタジオシステム2」用に開発された素材で、高強度で高い耐熱性を持つのが特徴。デスクトップメタルによると、Ti64は最高800℃の熱に耐えられるとしている。航空宇宙、自動車、医療、コンスーマーグッズ、医療などの産業セクターでの利用が想定されている。なおTi64は、チタン合金の中では最も広く使用されている。
丸紅情報システムズは、2018年からデスクトップメタルの「スタジオシステム+」の日本での販売を開始、今年2021年2月から「スタジオシステム2」の販売を開始していた。「スタジオシステム2」は「スタジオシステム+」の後継機種で、「スタジオシステム+」で必要だったデバインダーステーションを必要とせず、造形、焼結の2ステップで完結できることを最大の特徴となっている。なお、「スタジオシステム2」では、Ti64の他に316Lステンレス鋼、クロムモリブデン鋼、銅なども使用できる。
丸紅情報システムズは、1990年代から主に産業用3Dプリンターの販売を手がけてきた、日本の3Dプリンター老舗企業として知られている。