カリフォルニアのスタートアップ企業がワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクル

カリフォルニアのスタートアップ企業が、ワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルして話題になっている。

カリフォルニア州ナパバレーに拠点を置くワイン・ノットが開発したフィラメントはPLAベースで、ワインの搾りかすを配合したもの。一般的なFDM方式の3Dプリンターで利用できるとしている。フィラメントの溶融温度は230度、ヒートベッドの温度40度での使用が推奨されている。フィラメントは750グラムで、1スプールの価格は34.99ドル(約3850円)となっている。

ワイン・ノットの創業者ウィニフレッド・コーク氏は、「我々は長年に渡るワイン愛好家ですが、ワイン生産で多くの廃棄物が排出され、自然環境に長期的な影響を与えることを危惧し、そうした環境問題を解決する手段を模索してきました。コーヒー豆やビールの搾りかすが3Dプリンター用フィラメントにリサイクルされているという話を聞き、我々もワインの搾りかすを3Dプリンター用フィラメントにリサイクルするアイデアを思い付いたのです」とコメントしている。

ナパバレーは、カリフォルニア州北部にある人口7万8千人の都市。カリフォルニアを代表するワインの生産地として知られ、毎年多くのワインを世界中に供給している。