新東工業株式会社がボッシュからセラミック部品受託製造事業を買収

名古屋市に本社を置く鋳造機械メーカーの新東工業株式会社が、ドイツのロバート・ボッシュからセラミック部品受託製造事業を買収していたことがわかった。

新東工業のプレスリリースによると、新東工業はロバート・ボッシュの完全子会社で3Dプリンティングを専門とする受託製造事業者「Bosch Advanced Ceramics」(BAC)を買収し、子会社化した。

BACは、スパークプラグにまで遡るBoschの長年の専門知識を活用しており、2016年に企業内のイノベーション事業として設立された。高精度なセラミック部品の積層造形に特化し、プロトタイプから量産まで対応するカスタマイズ製造を提供している。

本買収により新東工業はセラミック製品づくりのグローバル展開を加速させるとともに、積層造形によるセラミックの受託製造事業を引き続き展開する新会社(Sinto Advanced Ceramics Europe)をドイツ国内に設立、2026年1月より事業を開始する。

今回の買収を契機に、日本・欧州・米国で社名も統一した中核となる製造会社を置き、グローバルな技術連携と先進的な製造技術の融合によるセラミック製品の新たな価値創造を通じて、セラミック事業を拡大してゆくとしている。

新東工業は1934年設立の大手鋳造機械メーカー。日本国内はもとより、アメリカ、ヨーロッパ諸国などでも事業を展開している。