投資ファンドのARCパブリックベネフィットが、連邦破産法第11条を申請して経営破綻したアメリカの3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルを買収する。
アメリカ現地メディアの報道によると、ARCパブリックベネフィットは傘下のARCインパクト・アクイジション・コーポレーションを通じてデスクトップメタルの事業用資産を700万ドル(約10億2900万円)で買取り、事業を継続する。買収に伴いデスクトップメタルの商号は変更される見通し。
ARCパブリックベネフィットの創業者でCEOのブライアン・ウィスク氏は、「(デスクトップメタルは)適切な時期に誕生した適切なテクノロジーだと認識しています。デスクトップメタルのコアテクノロジーは時代を超越しています。しかし、ソフトウェアとシミュレーションツールは、彼らのポテンシャルをすべて引き出すレベルに達していません。AI、デジタルツインズ、大規模言語モデル、あるいは水平的リーズニングシステムなどを導入することで、さらなる成長と進化が期待できるでしょう」とコメントしている。
ARCパブリックベネフィットは、アメリカの大手金融機関シティグループなどでスキルを積んできた著名金融マンのブライアン・ウィスク氏が設立した投資ファンド。アメリカを中心に世界主要エリアに拠点を持ち、グローバルレベルの投資活動を展開している。