ナノ・ディメンションのジュリエン・レダーマン前CEOが、デスクトップメタルとマークフォージドの買収に言及して話題になっている。アメリカ現地メディアのインタビューで、昨年からこれまでに買収した3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルとマークフォージドの買収について、レダーマン氏は次のようにコメントしている。
「我々は、我々自身が投資家であるとか、ホールディングカンパニーであるとは考えていません。(買収により)我々に不足しているものを補い、彼らが不足しているものを我々が補うのです。ナノ・ディメンションとデスクトップメタル、そしてマークフォージドは、多くの顧客が重なっています。特に航空宇宙、防衛、自動車、医療、エレクトロニクス等々においてです。共通した顧客に対して彼らが必要とするソフトウェアや素材などを幅広く提供できるようになったことには大きな意味があります」
また、ナノ・ディメンションの今後の財務戦略については
「まずは支出の水準が会社の規模にふさわしいか検証する必要があります。特にセールスとマーケティング、研究開発などへの支出については細かい検証が必要です」
とコメントし、経常収支レベルでの黒字転換を急ぐ考えを示している。