デスクトップメタルがナノ・ディメンションの子会社化、上場廃止

マサチューセッツ州ボストンに拠点を置く3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、アメリカ現地時間の2025年4月2日付けでイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションの完全子会社となり、ニューヨーク証券取引所から上場廃止となった。

ナノ・ディメンションは、昨年2024年にデスクトップメタルの株主に対し、デスクトップメタルの株を一株5.295ドルで買取るオファーを提示し、順次買取を進めてきた。総額1億7900万円(約268億5000万円)規模の買収劇は、ナノ・ディメンションによるデスクトップメタルの株式買収完了により幕を閉じることになる。

ナノ・ディメンションの取締役会会長のオフィール・バハラヴ氏は、「デスクトップメタルの買収完了は、我々に新たな事業機会をもたらすことになるでしょう。ナノ・ディメンションの新たな経営陣はサステイナブルなビジネスモデルを構築することにフォーカスしており、株主を含めたすべてのステークホルダーにとってのバリューを生み出す結果を見せてくれるでしょう。デスクトップメタルとの合併により、コストシナジーを発揮して、高度なプロダクトラインを構築してゆきます」とコメントしている。