イギリス政府がOrbexに2000万ポンド出資

イギリス政府が、自国のスタートアップ系ロケットメーカーのOrbexに2000万ポンド(約38億4660万円)出資することがわかった。イギリス現地メディアの報道によると、イギリス政府はOrbexが行っているシリーズD投資に対して、マジョリティ投資となる2000万ポンドを出資する。OrbexはシリーズD投資で、総額2300万ポンド(約44億2359万円)の資金調達を計画している。

OrbexのシリーズD投資にはイギリス政府のほかに、デンマークのベンチャーキャピタルのエクスポート・インベストメントファンド、オクトパス・ベンチャーズ、ソハイブ・アバシなども参加している。

Orbexは現在、全長19メートルの小型打ち上げロケット「プライムロケット」を開発している。「プライムロケット」は二段エンジン式ロケットで、小型人工衛星の低軌道への打上げが可能としている。

Orbexは、現時点で「プライムロケット」一号機の初打ち上げを、今年2025年内には実施したいとしている。

Orbexは、ドイツのハイエンドメタル3Dプリンターメーカーで日本の光学機器大手ニコンの子会社ニコンSLMソルーションズの3Dプリンターでロケット本体とロケットエンジンの主要部品を製造している。