オーストラリアのメタルパウダーメーカーのアマエロ・インターナショナル(Amaero International, Limited)が、2350万ドル(36億4250万円)の借入金を調達して話題になっている。
アマエロ・インターナショナルは、米テネシー州に拠点を置く米国子会社を通じてアメリカ合衆国輸出入銀行から設備資金として同額を借入れる。アメリカ政府が実施しているMake More in America(アメリカ国内でのモノ作りを促す制度融資)の一環によるもので、アマエロ・インターナショナルは今年2025年度末までに資本による資金調達(Equity finance)を実施し、借入金を返済する。
アマエロ・インターナショナルは、主に航空宇宙セクターのユーザー向けにハイエンドのアディティブ・マニュファクチャリング用メタルパウダーを提供している。チタン合金のメタルパウダーのサプライヤーとしては、アメリカ最大の供給量を誇っている。
アマエロ・インターナショナルのハンク・ホランドCEOは、「この資金調達はアマエロ・インターナショナルにとって重要なマイルストーンとなるイベントです。アメリカ政府のサポートによる資金援助はマーケットへの重要なシグナルとなり、アメリカの政策に沿ったアマエロの戦略と能力を正当化するものです」とコメントしている。