アメリカのレーシングチームのレガシーモータークラブが、ドイツの大型3Dプリンターメーカーのビッグレップとパートナーシップ契約を締結した。両者の発表によると、レガシーモータークラブはビッグレップの3Dプリンター「スタジオG2」を活用し、レーシングカー用パーツや、風洞実験用コンポーネンツの制作などを行う。
レガシーモータークラブの空力エンジニアリング担当ディレクターのスティーブン・サンダー氏は、「パフォーマンスドリブンの業界に身を置くものとして、強豪チームをいかに出し抜くかが勝利の鍵となります。ビッグレップとのパートナーシップ契約締結により、我々のレーシングオペレーションを次のレベルへ進化させることが可能になります。ビッグレップの3Dプリンターは各種の素材が活用でき、パーツサイズ、信頼性、そしてパフォーマンスが最高です」とコメントしている。
レガシーモータークラブは2021年設立のアメリカの新興レーシングチーム。米ノースカロライナ州ステーツビルに拠点を置き、主にNASCARカップシリーズに参戦している。現在NASCARカップシリーズにフルタイム車両2台、パートタイム車両1台を提供しており、エクストリームEにも出場している。
ビッグレップは2014年設立の、ドイツ・ベルリンに拠点を置く3Dプリンターメーカー。設立当初より造形サイズ1立法メートルの大型3Dプリンターを製造・提供し、工業ユーザーを中心に利用を広げている。