大手ハンバーガーファストフードチェーンのマクドナルドが、アメリカの大手代替肉メーカーのビヨンド・ミートと行っていた代替肉を使ったハンバーガー販売のパイロットプログラムが、「失敗」に終わったと発表したと複数の現地メディアが報じている。
マクドナルドは、サンフランシスコベイエリアとテキサス州ダラス・フォートワースエリアの600の店舗を中心に、2022年からビヨンド・ミートの代替肉を使った「マックプラント・バーガー」のテスト販売を行っていた。マクドナルドによると、ベジタリアン人口が比較的多いとされるサンフランシスコベイエリアにおいても「マックプラント・バーガー」に対する需要は限定的であったとしている。
マクドナルドが「マックプラント・バーガー」のテスト販売を中止したことで、株式市場関係者の多くは、ビヨンド・ミートの代替肉に対する消費者ニーズが限定的であることが改めて示されたとしている。
実際のところ、ビヨンド・ミートの直近の四半期決算(2024年1月から3月末)では、ビヨンド・ミートの米国内フードサービス用代替肉の出荷量は対前年同期比で21%減少し、220万ポンド(約10億キログラム)にとどまっている。