シェイプウェイズの経営破綻の詳細が明らかに

NASDAQ上場で3Dプリンティング・サービスビューロー・マーケットプレース運営大手のシェイプウェイズが現地時間の2024年7月日、米デラウェア州破産裁判所にチャプター7を申請し事実上経営破綻した件につき、現地メディアから詳細が明らかにされ始めた。

シェイプウェイズは、協力会社の3DPカスタムマニュファクチャー合同会社と、2024年6月10日付けで額面66万9500ドル(約1億712万円)、利率6%、返済期日2024年7月5日の短期金銭消費貸借契約を締結したが、返済のためのキャッシュが集められなかった。契約では、金員は従業員給与の支払に限定されたものとしていた。

シェイプウェイズは2008年にオランダの大手家電メーカーのフィリップスの社内ベンチャーとして設立されたスタートアップ企業。設立当初から3Dプリンティンググッズの売買を仲介するマーケットプレースの運営や、個人や法人の依頼に応じて各種の3Dプリンティングサービスを行う3Dプリンティング・サービスビューローを運営していた。

2010年に本部を米ニューヨークへ移転し、2012年にニューヨーク近隣のロングアイランドに最新工場を建てるなど、業界リーダーのポジションを維持し続けてきた。2021年にSPAC(特別買収目的会社)のガリレオ・アクイジション・コーポレーションとの合併によりニューヨーク証券取引所への上場を果たした。