ティンドル・フーズがリブランディング後に役員人事を異動

シンガポールを拠点とする代替食肉会社ティンドル・フーズは、ティモ・レッカー氏を次期CEOに迎えることを発表した。レッカー氏は、同社がまだネクストジェン・フーズ(NextGen Foods)という旧社名だった2020年に10ヶ月間CEOを務めた人物である。同氏は現在フードテック企業の共同設立者兼エグゼクティブ・チェアマンを務めており、ティンドル・フーズCEOには即時就任する。2024年1月をもって、レッカー氏はドイツへ拠点を移し、「小売業と外食産業の両方における当社製品の流通を拡大する」との声明を発表している。

レッカー氏は、食品・飲料業界で13年の経験を持ち、特にフードテック分野におけるブランドの開拓に携わってきた。ドイツでは植物性食肉会社LikeMeatのCEOとして、ヨーロッパ10カ国への進出を含むブランドの立ち上げと成長戦略を担当した。

声明にて同氏は「TiNDLEの小売と外食の両分野で製品の流通を拡大し、成長に注力するこの段階で、再びCEOの役割に就けることを光栄に思います」と述べた。新CEOはまた、ティンドルの新製品開発にも力を注ぐことになる。

当初は植物由来の鶏肉製品で知られていたティンドル・フーズは、ここ数ヶ月の間に新しい分野に進出し、直近では、植物由来の乳製品やソーセージも提供している。直近では同社は米国産の原材料のみを使用したブラットブルスト、イタリアン、セイボリー・ブレックファストなど、様々なバリエーションのソーセージを発売した。この新商品発売は、ティンドルの主力製品である植物性鶏肉製品にとどまらない事業拡大の一環であり、同社の新しい “モダンな美学”とも言える。

メネゼス前CEOは株主兼共同設立者として残る。同氏は声明で「ティモ(レッカー氏)が私たちがこれまで築いてきた基盤の上でCEOを務めることで、より持続可能なフードシステムを構築し、会社をさらに前進させられると確信しています」と述べた。