カナダの3Dプリンター用メタルパウダーメーカーのテクナ(Tekna)が、2023年度第3四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は910万カナダドル(約10億100万円)で、前年同期比で53%の大幅なプラスとなった。ハイエンドメタル3Dプリンター用チタンパウダーの売上が290万カナダドル(約3億1900万円)と好調で、売上増加に貢献した。
調整後EBITDAは220万カナダドル(約2億4200万円)で、前年同期のマイナス170万カナダドル(約1億8700万円)の赤字から大きく改善した。
テクナのルーク・ディオンヌCEOは、「2023年度第3四半期は、我々にとって強力な成長を果たすことが出来た期間となりました。売上高は前年比で50%以上増加し、システム部門の売上もマテリアル部門の売上もいずれも好調です。また、調整後EBITDAが昨年の赤字から黒字転換できたことも大きいです。インダストリアル・マニュファクチャリングのセクターで多くの企業が我々に大きな関心を持ってくださっていることを実感しています」とコメントしている。
テクナはカナダ・ケベック州シャーブルークに拠点を置くメタルパウダーメーカー。3Dプリンター用メタルパウダーメーカーとしては世界シェア9%を有しているとされる。