アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ上場のビヨンド・ミートが、2023年度第2四半期決算を発表した。それによると、同社の同期間中の売上高は1億200万ドル(約144億8400万円)で、前年同期比で30.5%の大幅なマイナスとなった。経常収支は5350万ドル(約75億9700万円)の赤字だった。2023年度第2四半期決算で経常赤字を計上したことで、同社が掲げていた2023年度上半期中のキャッシュフローの黒字転換は実現できない形になった。
2023年度第2四半期決算の発表に伴い、2023年度通年の売上高の見通しは3億6000万ドル(約511億2000万円)から3億8000万ドル(約539億6000万円)へ下方修正された。
粗利益率は前年同期のマイナス620万ドル(約8億8040万ドルの赤字)から黒字転換を果たしたものの、わずか2.2%に留まった。
ビヨンド・ミートの業績悪化は、アメリカの消費者の代替肉に対する需要減少が直接影響していると指摘されている。調査会社ミンテルが行った調査によると、アメリカの消費者の48%が代替肉の味が良くないとして代替肉を購入していないと回答している。また、34%が代替肉の値段が高すぎると回答している。