アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズと、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによる買収提案を受けているストラタシスの取締役会が、アメリカ現地時間の2023年7月12日に株主へ電子メールを送信した。
電子メールは、ストラタシスが現在「北極星戦略」を推進しているという前提で、ストラタシスの取締役会が短期から長期のすべての経営計画においてバリュークリエーションのための最適な意思決定をしている旨を説明している。また、ストラタシスの取締役会が進めているデスクトップメタルとの合併を承認するようあらためて求めている。
電子メールはさらに、ナノ・ディメンションによるストラタシスの買収提案を「日和見的な自己利益追求のキャンペーン」であるとし、ストラタシスがナノ・ディメンションの支配下に入った場合、「デスクトップメタルとの合併を推進しているストラタシスの路線から脱線させ、ストラタシスの株主の利益を大きく破壊することになる」と警告している。
ストラタシスは、2023年度定時株主総会をイスラエルの現地時間の2023年8月8日に開催することを決定している。2023年度定時株主総会では、ストラタシスの現任取締役の再任投票が行われるほか、ナノ・ディメンションが推薦する取締役候補の選任投票が行われる。