アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株式をTOB(株式公開買付)しているイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、当初一株19.55ドルとしていた買取価格を一株20.05ドルへ引き上げた。20.05ドルは、現地時間の今週月曜日の終値に22.4%のプレミアムを載せた価格となる。ナノ・ディメンションは、今回の買取価格が「ベストな価格であり、最終的のもの」としている。
今回の買収価格の引き上げにより、ナノ・ディメンションによるストラタシスの買収金額は総額で12億2000万ドル(約1586億円)となった。
ストラタシスの取締役会は、ナノ・ディメンションによる新たな買収提案を通知されたことを認めたものの、「慎重に精査し、提案に対する対応を検討する」としている。また、ストラタシスの株主に対しては、現時点ではナノ・ディメンションによる買収提案に対して何のアクションもとらないことを推奨するとしている。
ナノ・ディメンションは、これまでに総額で15億ドル(約2025億円)の資金を調達し、直近の現金および現金相当資産保有額は12億ドル(約1620億円)となっている。