ナノ・ディメンションがストラタシスの買収価格を一株19.55株へ引上げ

アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの株式をTOB(株式公開買付)しているイスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、当初一株18ドルとしていた買取価格を19.55株へ引き上げた。これにより、ナノ・ディメンションによるストラタシスの買収金額は12億ドル(約1560億円)となった。60日間VWAPでのプレミアムは51%となる。

ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターン会長兼CEOは、「買取価格の引上げは、ストラタシスの株主に魅力的なプレミアムを提供することで現実的なバリューをもたらすことが目的です。そして、成長著しいアディティブ・マニュファクチャリング業界における確たるポジションをナノ・ディメンションに与えるものです。我々は引き続きストラタシス買収のデュー・デリジェンスを進めており、最終的な合意に向けて努力しています」とコメントしている。

ナノ・ディメンションによる買付オファーに対してストラタシスの取締役会は、株主に対して現時点ではナノ・ディメンションによる買収提案に対して何のアクションもとらないことを推奨するとしている。

ナノ・ディメンションは、これまでに総額で15億ドル(約2025億円)の資金を調達し、直近の現金および現金相当資産保有額は12億ドル(約1620億円)となっている。