アメリカの大手3Dプリンターメーカーのストラタシスの筆頭株主のマーチンソンが、イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションによる買収提案を拒否していたことがわかった。ナノ・ディメンションは、ストラタシスの発行済み株式の全株を一株18ドルの総額11億ドル(約1485億円)で買収するオファーを提示していた。
ナノ・ディメンションは、これまでにストラタシスの発行済み株式の14.5%を保有する大口株主となっている。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「我々はストラタシスの直近のモメンタムを作り上げたヨアヴ・ツァイフCEOを筆頭とするストラタシスのビジネスに尊敬の念を抱いています。ナノ・ディメンションとストラタシスが一緒になることでアディティブ・マニュファクチャリングの世界においてよりすぐれたソルーションを提供することが可能になるでしょう。ナノ・ディメンションによるストラタシスの買収は、株主、顧客、経営陣、従業員、ビジネスパートナーといったすべてのステークホルダーにとって類まれな機会を提供してくれるでしょう」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは、これまでに総額で15億ドル(約2025億円)の資金を調達し、直近の現金および現金相当資産保有額は12億ドル(約1620億円)となっている。ナノ・ディメンションに対しては、大手資産運用会社のブラックロックや、モルガンスタンレー、UBS、ARKなどの大手金融機関が出資している。