アメリカの大手代替肉メーカーのビヨンド・ミートのイーサン・ブラウンCEOが、2022年度第四四半期決算についてのコメントを発表した。現地時間の2023年2月25日に発表された同決算では、売上高7990万ドル(約107億8650万円)、経常収支6690万ドル(約90億3150万円)の赤字と発表されていた。
ブラウンCEOは、「2022年度第四四半期決算をもって、2022年と言う我々と我々の業界にとってチャレンジングな一年が終わりました。この一年は、インフレと代替肉に対するニーズの落ち込み、そして経済全体の低迷に苦しまされた一年でした。通常の肉の二倍の値段がする代替肉が避けられる状態は、消費者の購買力が落ちる中では当然に理解できることです。代替肉の値段が下がれば、消費者の購入パターンを変化させられる可能性があります」とコメントしている。
アメリカではインフレの進行が続いていて、アメリカ商務省の発表によると、今年2023年1月までの一年間で食品の価格は11.3%上昇している。高騰する食品価格は、ビヨンド・ミートの製品を含む代替肉の売上にも影響を与えており、ビヨンド・ミートの売上を大きく減少させている。
ビヨンド・ミートは、2022年度通年で3億6600万ドル(約494億円)の営業赤字を計上している。