カナダの投資企業でナノ・ディメンションの筆頭株主のマーチンソンが、ナノ・ディメンションの株主に対して緊急声明を発表した。発表によると、マーチンソンはナノ・ディメンションの株主に対し、来月3月20日に開催されるナノ・ディメンションの株主総会において、ヨアヴ・スターンCEOを含む四人の取締役の解任決議に賛成票を投じるよう求めている。
マーチンソンは、ヨアヴ・スターンCEOを含む四人の取締役は、5000万株の新株を発行して既存株主が保有する株式の価値を希釈しようとしていると主張している。
マーチンソンは声明の中で、「株主総会を目前にして、ヨアヴ・スターン率いるナノ・ディメンションの取締役会が株主の声を聞かず、無視していることに耐えられなくなりました。彼らは自らの地位を守るために虚偽に満ちた声明を繰り返し発表しています。また、来る株主総会において会社を乗っ取ろうとしています。彼らは新株を大量に発行し、株式の価値を下げた上で自らのオプションを行使し、株式を大量に取得しようとしています」と警鐘を鳴らしている。
マーチンソンはカナダのトロントに拠点を置く投資企業。ナノ・ディメンションの発行済み株式の5.2%を保有する筆頭株主となっている。