米ミシガン州デトロイトに拠点を置くマニュファクチャリング・サービスビューローのサイブリッジ・テクノロジーズが、経営破綻したファストレイディアスを事実上買収する方向で動いていることがわかった。アメリカ連邦破産裁判所の許可を得て、ファストレイディアスの資産がサイブリッジ・テクノロジーズへ譲渡される。裁判所の許可は、早ければ年内にも出される見通し。
現地メディアの報道によると、サイブリッジ・テクノロジーズは1590万ドル(約21億4650万円)をファストレイディアスの債権者に支払い、ファストレイディアスのオペレーティング資産を譲り受ける。資産譲渡後も、ファストレイディアスのブランドでサービスを継続する
ファストレイディアスは2014年設立の、イリノイ州シカゴに拠点を置くオンデマンド・マニュファクチャリング企業。3Dプリンターを含むアディティブ・マニュファクチャリングや、CNCマシニング、射出成形、ウレタン・キャスティングなどによる造形サービスを提供していた。今年2022年2月にSPAC(特別買収目的会社)のECPエンバイオメンタル・グロース・オポチュニティーズとの合併でNASDAQへ上場したが、上場からわずか9カ月での経営破綻となった。