イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションの経営陣内で内紛が生じているとイスラエルの現地メディアが報じている。CTechが報じたところによると、ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOがみずからのストックオプションの行使価格を6.16ドルから2.46ドルに下げるよう要求していて、それに対して大口株主のアドバイザーを務めるコンサルティング会社ISSとグラス・ルイスが反対しているという。
スターンCEOの要求が株主総会で認められ、スターン氏がストックオプションを行使すると、スターン氏は発行済み株式の10%以上を保有する筆頭株主になる。
ナノ・ディメンションは、これまでに総額で15億ドル(約2025億円)の資金を調達し、直近の現金および現金相当資産保有額は12億ドル(約1620億円)となっている。ナノ・ディメンションに対しては、大手資産運用会社のブラックロックや、モルガンスタンレー、UBS、ARKなどの大手金融機関が出資している。
本記事執筆時点(アメリカ現地時間2022年12月7日)NASDAQに上場しているナノ・ディメンションの株は、1株2.17ドルで取引されている。