アメリカの代替肉メーカーでNASDAQ条所のビヨンド・ミートのペンシルバニア工場で衛生問題が発覚して話題になっている。ブルームバーグが報じたところによると、ペンシルバニア州農務省が今年行った検査によると、ビヨンド・ミートのペンシルバニア工場の生産ラインで州が定める許容基準の11倍のリステリア菌が検出されたという。
ブルームバーグはまた、ビヨンド・ミートの内部からの複数の通報者から、製造ラインや倉庫などの工場内でカビが繁殖している複数の現場の画像を入手したとしている。
ビヨンド・ミートの広報担当者は、「ビヨンド・ミートの食品安全プロトコルは業界平均水準を上回るものであり、我々が製造する食品はすべて安全であると確信しています」とコメントしている。
ビヨンド・ミートでは、アーカンソー州ファイエットビルのレーザーバックスタジアムの駐車場で第三者の男性とトラブルになり、男性を殴って鼻を噛むなどして怪我をさせたとして逮捕されたビヨンド・ミートのCOOダグ・ラムジー氏が辞任するなど、人事を巡るトラブルが相次いでいる。そうした中での今回の報道は、厳しい経営環境にあるビヨンド・ミートにさらなる追い打ちをかける可能性がある。