アメリカの代替肉製造スタートアップ企業のムージ・ミート(Mooji Meats)が、シードファンディングで300万ドル(約3億9000万円)の資金調達に成功した。出資したのはグッド・スタートアップ、コラボレーティブ・ファンド、レバー・ベンチャーキャピタル、AGファンダーなどのベンチャーキャピタル。バリエーションなどの詳細については明らかにされていない。ムージ・ミートは、調達した資金を研究開発や人材採用などに投じるとしている。
ムージ・ミートは他の代替肉メーカーと違い、植物由来原料ではなくウシやブタなどの生細胞をベースにしたバイオインクを使って代替肉を製造している。ムージ・ミートによると、同社のバイオ3Dプリンターは、競合製品の最大250倍のスピードで3Dプリントが可能としている。また、同社の代替肉は、他の代替肉メーカーと違い、ホールカットと呼ばれるステーキ用肉として製造されている。
ムージ・ミート創業者のインサ・モーア氏によると、アメリカ国内で消費される食肉の70%はホールカットで販売されており、代替肉の市場においてもホールカットで提供することが必要だとしている。
ムージ・ミートは、早ければ今年2022年度内にも製品の販売を開始したいとしている。