ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズが、2021年度決算を発表した。それによると、同社の2021年度の売上高は7510万ユーロ(約101億3850万円)で、前年比で22%のプラスとなった。経常収支は2040万ユーロ(約27億5400万円)の赤字で、前年の赤字額2030万ユーロとほぼ同額だった。
同社は2022年度の売上高を1億ユーロ(約135億円)程度と見込んでおり、2022年度中にEBITDAベースでの黒字転換を果たしたいとしている。
SLMソルーションズのサム・オレアリーCEOは、「2021年度においては、我々の製品ポートフォリオに対して幅広い注文をお受けする結果になりました。特にSLM500シリーズへの引き合いを多くいただきました。また、NXG XII600シリーズのベータプログラムの拡大に成功し、業界をリードする企業から複数の注文をいただきました。我々のオープン・アーキテクト・フィロソフィーはアディティブ・マニュファクチャリング業界における我々のポジションを確たるものにすると信じています」とコメントしている。
SLMソルーションズは2006年設立。ドイツ・ルーベックに拠点を置き、独自開発したセレクティブ・レーザーメルティング技術をベースにしたメタル3Dプリンターを製造している。同社はドイツ・フランクフルト株式市場に上場している。