カリフォルニア州ロングビーチに拠点を置くロケット製造ベンチャー企業のロケット・ラブが、NASAとVADR(Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare、専有的かつライドシェアに関するベンチャークラス買収)契約を締結した。契約金額は3億ドル(約345億円)で、ロケット・ラブは今後5年間に渡りNASAのキューブサット人工衛星などの打ち上げを行う。
ロケット・ラブは、これまでに「エレクトロン」ロケットを使い、109個の人工衛星を打ち上げてきた。昨年2021年9月にはアメリカ宇宙軍と2435万ドル(約24億3500万円)規模のロケット開発契約を締結し、次世代大型ロケット「ニュートロン」を共同開発すると発表していた。
ニュートロンロケットは軽量カーボン合金ベースで作られ、本体やメインエンジンの主要コンポーネントなどの多くの部品が3Dプリンターで製造されている。3Dプリンターを活用する事で軽量で強度の強い部品を製造出来、製造コストと時間を削減出来るとしている。
ロケット・ラブはまた、昨年2021年にSPAC(特別買収目的会社)のヴェクター・アクイジション・コーポレーションとの合併によりNASDAQへ上場している。