オーストラリアのバイオ3Dプリンティングプラットフォーム開発のインベンシア・ライフサイエンスが、シリーズB投資で2500万ドル(約28億5000万円)の資金調達に成功した。投資したのはベンチャーキャピタルのブラックバード・ベンチャーズを筆頭とする投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。なお、今回の資金調達により、インベンシア・ライフサイエンスが調達した資金の総額は3200万ドル(36億4800万円)となった。
インベンシア・ライフサイエンスは、調達した資金をアメリカの営業拠点設立などに投じるとしている。同社はまた、アメリカ担当ディレクターとしてドウェイン・デクスター氏を任命したと発表した。
インベンシア・ライフサイエンスの創業者でCEOのフリオ・リベイロ氏は、「今回の資金調達ラウンドはインベンシア・ライフサイエンスにとっての極めて重要なマイルストーンです。がん治療や創薬などの分野でのイノベーションを加速させるという世界的なニーズに対応出来ます。特にアメリカの製薬企業に対しては大きなベネフィットをもたらすでしょう」とコメントしている。
インベンシア・ライフサイエンスは2013年設立。オーストラリア・ニューサウスウェールズ州に拠点を置き、クリニカルトライアル用バイオ3Dプリンティングプラットフォームを開発している。