アメリカの大手3DCADソフトメーカーでNASDAQ上場のオートデスクが、2022年度第二四半期決算を発表した。それによると、同期間中の売上高は10億600万ドル(約1166億円)で、前年同期の9億1300万ドル(約1004億円)から16%増加した。オートデスクはまた、2021年度通年の予想売上高を43億4500万ドル(約4779億円)から4385億ドル(約4823億円)のレンジに上方修正した。
売上高の内訳では、主力製品のオートCADとサブスクリプションの売上高が9億4400万ドル(約1038億円)と、全体の89%を占めた。特にサブスクリプションが好調で、前年同期比で29%の増加となった。一方、メンテナンスの売上高は1700万ドル(約18億7000万円)で、前年同期比で若干のマイナスとなった。
地域別では、北米市場の売上高が4億2300万ドル(約465億円)で、全体の39.8%を占めた。また、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域の売上高は3億5500万ドル(約390億円)、アジア太平洋地域の売上高は2億2700万ドル(約250億円)だった。
売上高の増加についてオートデスクのCEO兼社長のアンドリュー・アナグノスト氏は、新型コロナウィルスのパンデミックが収束の兆しを見せる中、ビジネス環境の「不確実性が解消」されるトレンドに入り、その恩恵を受けた形になったと分析している。