ヴァージン・オービットがSPACを通じてNASDAQに上場

ヴァージングループ傘下のロケットメーカーのヴァージン・オービットが、SPAC(特別買収目的会社)のネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡを通じてNASDAQに上場する。上場により、ヴァージン・オービットはネクストジェン・アクイジション・コーポレーションⅡが保有する3億8300万ドル(約421億3000万円)相当の信託預金を含む4億8300万ドル(約531億1300万円)の現金を手にする。また、新会社の社名はヴァージン・オービットで、NASDAQでVORBのティッカーシンボルで取引される。

ヴァージングループでは、2019年に宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティックがSPACによりニューヨーク証券取引所に上場を果たしている。今回のヴァージン・オービットの上場は、ヴァージングループでは二番目のSPAC上場となる。

ヴァージン・オービットは2017年設立。空中発射型の液体燃料ロケットを製造している。同社のロケット「ローンチ・ワン」は、ボーイイング747型機を改造した母船に搭載され、高度1万500メートルで発射される。ヴァージン・オービットは、ロケット本体やエンジンの主要部品を3Dプリンターで製造している。