中国の工業用SLA3Dプリンターメーカーのキングス3Dが、1億人民元(約17億6000万円)の資金調達に成功した。出資したのはロンギ・インベストメントを筆頭とするベンチャーキャピタル複数社による投資シンジケート。バリュエーションなどの投資の詳細は明らかにされていない。キングス3Dは、調達した資金を新型SLA3Dプリンターの研究開発などに投じるとしている。
キングス3Dは中国江西省に拠点を置き、メタルSLA3Dプリンターを中心に歯科医療用SLA3Dプリンター、セラミックSLA3Dプリンターなどを製造している。同社は2018年に、5億人民元(約88億円)を投じて大型3Dプリンティングセンターを開設している。キングス3Dの3Dプリンターは、主に自動車、航空宇宙、医療、歯科医療、セラミックス、家電、工作機械などの産業セクターで使われている。
キングス3Dのツィージン・ジアン会長は、「キングス3Dは、これまでの経験を通じて、アディティブ・マニュファクチャリング技術とエコロジカルチェーンを築いてきました。我々が開発した各種のSLA3Dプリンターは、多くの産業ユーザーから高い評価を得ています」とコメントしている。
中国では工業用3Dプリンターの利用が進んでいる。中国の調査会社によると、2019年時点における中国の3Dプリンティング市場は140億人民元(2442億円)規模に達しているという。