カリフォルニア州キャンプベルに拠点を置く大型メタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)のジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションを通じてニューヨーク証券取引へ上場する。ブルームバーグの報道によると、両社の合併により10億ドル(約1050億円)規模の上場企業が誕生する。
Velo3Dは2014年設立。これまでに4回のラウンドで総額5010万ドル(約52億6050万円)の資金を調達していた。同社へは、日本の太陽日酸株式会社も投資している。
ジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションは昨年2020年設立。昨年12月にニューヨーク証券取引所にIPOして3億4500万ドル(約362億2500万円)の資金を調達していた。
アメリカの株式市場では3Dプリンター関連企業の上場が相次いでいる。昨年末には3Dプリンターメーカーのデスクトップメタルが、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所へ上場している。また、デスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドも、今年2月にSPACを通じてNASDAQへ上場している。アメリカでは現在、SPACを使ったIPOが頻発していて、専門家の一部はブームが過熱してバブル化していると懸念している。