オランダのデスクトップ3DプリンターメーカーのウルチメーカーのCEOに、ユルゲン・フォン・ホレン氏が就任する。2021年1月1日付けの就任で、現職のジョス・バーガー氏は退任し、同社の監査委員に就任する。
ホレン氏は前職で工業用ロボットメーカーのユニバーサル・ロボットの社長兼CEOを務め、同社を世界的なマーケットリーダーの地位へ引き上げた。ホレン氏はまた、機械メーカーのビルフィンガー、ダイムラークライスラー・サービス、Tシステムズ、ペントエアーなどでマネジメントチームを率いた。
ウルチメーカーのCEO就任についてホレン氏は、「ウルチメーカーという革新的な製品と強力なビジネスモデル、そして優秀な人材を持つチームに合流できることに興奮しています。350億ドル(3兆6750億円)の規模を持つ3Dプリンター市場は、今後年率20%の成長率で成長を続けるでしょう。ウルチメーカーはダイナミックなイノベーションを生み出し、フレキシブルなマニュファクチャリング実現を支援します。チーム全員でウルチメーカーを業界リーダーのポジションへ導きたいと思います」とコメントしている。
ウルチメーカーはオランダ・ユトレヒトに拠点を置く2011年設立の3Dプリンターメーカー。これまでに主に欧米市場のユーザーに125,000台の3Dプリンターを出荷し、従業員400名を雇用するまでに成長している。同社が買収したオープンソースのスライサーソフトのCuraは、これまでに全世界で50万人のユーザーを抱え、一週間に140万点の部品をプリントしているとされる。