スウェーデンの3Dプリンティング企業のプロトタルがデンマークの3Dプリンティング企業のダムヴィグを買収

スウェーデンの3Dプリンティング企業のプロトタルが、デンマークの3Dプリンティング企業のダムヴィグを買収した。買収により、プロトタルは北ヨーロッパ市場におけるマーケットポジションを強化し、アディティブ・マニュファクチャリングの普及を加速させる。

ダムヴィグは1995年にジャスパー・ダムヴィグとスザンヌ・ダムヴィグの兄弟が設立、デンマークでもっとも3Dプリンティングの経験を持つ企業として知られている。SLA、SLS、FDMなどの各種の3Dプリンターを使い、プロトタイピングやマニュファクチャリングなどを行っている。

プロトタルは、ポリマー3Dプリンティングにおけるスウェーデンのリーディングカンパニーとして知られている。スウェーデン国内に五か所の営業拠点を有し、175名の従業員を雇用している。同社の年間売上高は4950万ドル(約53億4600万円)。

買収の条件などの詳細な情報は明らかにされていないが、買収後も創業者のダムヴィグ兄弟は会社に残り、引き続きマネージャーとして勤務を続けるとしている。また、社名も同じダムヴィグのままとなる。本店所在地も、引き続きコペンハーゲンのターストラップとなる。

ダムヴィグの関係者は、買収によりユーザーが利用できるプラットフォームの数とレベルが向上し、特にデリバリーの時間が短縮されると期待している。