バリラが3Dプリントスパゲティの販売を開始

イタリアの大手パスタメーカーのバリラが3Dプリントスパゲティの販売を開始した。「ブルーラプソディ・スパゲット3D」と名付けられたパスタはバリラが開発した食品3Dプリンターで製造されたもので、フィンガーフードアペタイザー用に最適化されたものだとしている。原料は通常のパスタと同じで、茹で時間は7分。価格は12個入りボックスで15.90ユーロ(約2,465円)で、送料は別となっている。バリラのオンラインストアで購入可能。

バリラのマーケティング・ビジネス開発担当マネージャーのヴァレンチナ・パラヴィチニ氏は、「スパゲット3Dと名づけた理由は、伝統とテクノロジーが共存できることをお客様に理解していただきたかったからです。(スパゲット3Dは)食品業界、飲食業界にとっての新しい風となるでしょう」とコメントしている。

バリラは、2014年から3Dプリントパスタデザインコンテストを実施するなど、食品3Dプリンティングの領域でのプレゼンスを拡大している。2017年に開催された第二回3Dプリントパスタデザインコンテストでは、全世界124か国から1,200件の応募があった。

バリラは1877年設立のイタリアの老舗パスタメーカーでイタリア最大の食品会社。イタリアのパルマを拠点に「バリラ」のブランドで世界中にパスタを輸出している。日本では三菱食品がバリラとライセンス契約を締結し、バリラブランドの製品を日本国内で販売している。