アメリカのアーチストのスティーブン・ナイフェ氏が、3Dプリンターで高さ3.6メートルのスカルプチュアを作成し、話題になっている。スカルプチュアは、ナイフェ氏に作成を依頼したインディアナ大学付属エズケナジ近代美術館に設置された
ナイフェ氏が作成したのは、砂漠に咲くバラをイメージしたスカルプチュア。砂漠という過酷な環境で生きるバラの花びらをモデルにデザインしたという。スカルプチュア自体は、アメリカの大手3Dプリンティング・サービスビューローのiマテリアライズの3Dプリンターで、ポリミアド樹脂を素材に製造された。製造には3週間の時間を要したという。
ナイフェ氏は、「単にバラの花びらを積み重ねるだけではなく、花びらを置く方向や大きさに変化を加えるようにしました。特に、花びら同氏が触れ合うアングルを調整し、バランスとダイナミズムの両方のセンスを醸し出すように工夫しました」とコメントしている。
アートの世界で3Dプリンターを活用する機運は世界的に高まっている。3Dプリンターでスカルプチュアなどのアート作品を製造することで、従来では造形が難しかった複雑なデザインを造形することが可能になる。ある関係者は、今後も3Dプリンターを使ったアート作品が多く作られると予想している。