シルク・ドゥ・ソレイユが舞台衣装用小物づくりに3Dプリンターを活用 https://mashumashu.com/cirque-du-soleil-kooza/

世界的サーカス集団のシルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)が舞台衣装用小物づくりに3Dプリンターを活用し、3Dプリンターコミュニティの話題になっている。

シルク・ドゥ・ソレイユは現在オーストラリアのパースで最新のパフォーマンスKoozaを開催しているが、Koozaで演じるパフォーマーのドレス用アクセサリーなどの小物を3Dプリンターで製造している。

Koozaの主役の王様の冠はこれまでスタッフによって手作りされていたが、製造に60時間もの時間がかかっていた。3Dプリンターでの製造に切り替えたところ、製造時間が16時間に短縮されたという。また、手作りの冠よりも3Dプリンターで製造した冠の方が丈夫で長持ちするという。

素材にはバンブーフィラメントやシルバーフィラメントなどの高機能フィラメントが、用途に応じて使われている。

映画で使われる小物づくりに3Dプリンターを活用する機運は徐々に高まりつつあるが、舞台用小物づくりに3Dプリンターを活用するのはシルク・ドゥ・ソレイユが初と見られる。

シルク・ドゥ・ソレイユは、大道芸人ギー・ラリベルテが1984年に設立したカナダのサーカス集団。サーカスの要素を中核にした独自のパフォーマンスが高く評価され、世界的に人気がある。日本でも1992年から全国各地でツアーショーを開催している。