アイダホ州に拠点を置くスタートアップ系兵器メーカーのプライマリー・ウェポンズ・システムズが、ニコン傘下のドイツのニコンSLMソルーションズのメタル3Dプリンターを導入する。アメリカ現地メディアの報道によると、プライマリー・ウェポンズ・システムズが導入するのはニコンSLMソルーションズのフラッグシップモデルの「ニコンSLM500レーザーメタル3Dプリンター」で、主力製品のライフル用サプレッサーの製造などに使われる。
プライマリー・ウェポンズ・システムズのエンジニアリング担当ディレクターのジョン・ミーハン氏は、「我々の製造能力はキャパシティ一杯の状態が近年続いていました。SLM500シリーズは製造能力を拡大するための歓迎すべき戦力です。高精度で安定した製造能力を提供してくれるものと期待しています。SLM500シリーズは我々の主力製品であるサプレッサー製造の要であり、今後も安定した品質で適正な製造コストを確保してくれると確信しています」とコメントしている。
プライマリー・ウェポンズ・システムズのサプレッサーの平均販売価格は1000ドル(約14万5000円)程度で、サプレッサーとしては比較的高価格帯に属する。メタル3Dプリンターでサプレッサーを製造することで製造コストを引き下げ、造形性能を高めることができるとしている。