アメリカ海軍の潜水艦に3Dプリンターが搭載されたとして話題になっている。アメリカの現地メディアの報道によると、3Dプリンターが搭載されたのはアメリカ海軍のバージニア級原子力潜水艦ニューハンプシャー。搭載されたのはアメリカの3DプリンターメーカーのマークフォージドのX7シリーズ3Dプリンターで、ニューハンプシャー用に改良されているという。X7シリーズ3Dプリンターは、ナイロン系樹脂を素材にするFDM方式の3Dプリンター。
3Dプリンターが搭載された理由や目的については明らかにされていないが、潜水艦内で消耗部品の製造などの試験を行うものと見られている。
ニューハンプシャーは、アメリカ海軍の攻撃型潜水艦でバージニア級原子力潜水艦の第5番艦。2003年8月14日に発注され、2004年1月に起工、2008年6月に海軍へ引き渡された。全長114.9メートル、全幅10.3メートルの大きさで、134名の乗員を収容できる。
アメリカ海軍では3Dプリンターを艦船に搭載するケースが続いている。アメリカ海軍の原子力空母エセックスにも3Dプリンターが搭載され、消耗部品の製造やプロトタイピングなどの試験が行われている。