オランダ海軍が中国のINTAMSYS社の3Dプリンターを導入

オランダ海軍が中国のINTAMSYS社の3Dプリンターを導入した。オランダ海軍基地があるデン・ヘルダー港に導入されたINTAMSYS Funmat PRO410 3Dプリンターは、艦船などの消耗部品の製造に使われる。

オランダ海軍の高度アディティブ・マニュファクチャリング研究センターのマックス・ニジュペル氏は、「我々は現在、艦船の保守用におよそ3万点の部品を備蓄していますが、その10%を3Dプリンターで製造できるようになれば、コストを大きく削減できます。備蓄のためのスペース、重量、物流作業なども同時に削減できます。アディティブ・マニュファクチャリングは、結果的に我々の行動範囲を大きく広げてくれます」とコメントしている。

軍隊が補給や修繕などを目的に3Dプリンターを導入する機運は世界的に高まっている。アメリカ海軍も、空母エセックス艦内に3Dプリンターを設置し、消耗部品の製造などの実証実験を行っている。オーストラリア陸軍も、オーストラリアの地元3Dプリンターメーカーと共同で、消耗部品の製造などを行っている。

INTAMSYSは、上海に拠点を置く中国の3Dプリンターメーカー。同社のFunmat PRO410 3Dプリンターは最高450℃までの溶融が可能で、PEEK、PPSU、Ultemなどのエンジニアリングプラスチックが使用出来る。また、FUNMAT3Dプリンターの価格は5,000ドル(約55万円)と、競合他社製品の半分から三分の一程度となっている。