ドイツの3Dプリンターメーカーがクリーンルームチェンバー3Dプリンターを開発

ドイツの3Dプリンターメーカーのクモヴィスが、クリーンルームチェンバー3Dプリンターを開発した。

クモヴィスのR13Dプリンターは、ビルドチェンバーにエアフィルターを搭載し、空気中の不純物を除去し、クリーンルームレベルの造作環境を実現している。それにより、医療機器や歯科医療機器の製造に求められている製造環境基準を確保できるとしている。また、チェンバー内の温度を最大250度まで均等に加熱することが可能で、PEEKなどのエンジニアリングプラスチックを造形する際に、レイヤー間の接着性を最大化することが可能としている。

クモヴィスの共同創業者のステファン・レオハート氏は、「クモヴィスR13Dプリンターにより、医療の世界で働くエンジニアにリソース効率の高いアディティブ・マニュファクチャリング・システムを提供できます。医療の世界で求められているエンジニアリングプラスチックを使った医療機器を製造し、医師と患者さんの双方に大きな付加価値を提供できます」とコメントしている。

ビルドチェンバーを搭載した3Dプリンターは、これまでに複数のメーカーからリリースされているが、クリーンルームビルドチェンバーを搭載した3Dプリンターがリリースされるのはクモヴィスが世界初と見られる。