メイド・イン・スペースが3Dプリンター宇宙船を製造へ

NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースが、3Dプリンター宇宙船を製造する。アーキノート・ワンと名付けらた宇宙船は、NASAが計画している火星探索用宇宙船の宇宙空間での製造や修理にも使われるという。

アーキノート・ワンは地球の低周回軌道を飛び、本体の両サイドに設置されたレーザービームを照射し、最大10メートルの部品を製造する。

アーキノート・ワンの製造開始について、NASAのジム・ロイター・アソシエートアドミニストレーターは、「宇宙空間でロボットによるマニュファクチャリングは、間違いなくゲームチェンジャーになります。未来の宇宙探索活動にとって基礎的な技術となるでしょう。この技術とともに、アメリカは今後も宇宙探索をリードし、月や火星への友人探索活動を強力に推し進めて行くでしょう」とコメントしている。

メイド・イン・スペースは2016年に本プロジェクトへの関与を開始し、地上でのデモンストレーションで3Dプリンターの実証実験などを行っていた。今回のNASAからの発注により、正式にアーキノート・ワンの開発に着手することになる。

メイド・イン・スペースはNASA傘下のシンギュラリティ大学発のベンチャー企業。宇宙空間用3Dプリンターを、世界で初めて国際宇宙ステーションに設置したことで知られている。