https://vimeo.com/tiko3d
小型デルタ型3Dプリンター「TIKO(ティコ) 3Dプリンター」開発プロジェクトが先週突如中止されたが、開発者に対する集団訴訟への参加を求めるキックスターターのドラフトキャンペーンが開始された。
ドラフトキャンペーンはTIKO3Dプリンター開発プロジェクトのバッカーの一人、ローランド・ボールマン氏が始めたもの。同プロジェクトの被害者の内、集団訴訟へ参加する人が15名に達した段階で本キャンペーンとして正式にスタートするという。
「バッカーの逆襲」と名付けられたドラフトキャンペーンは、破綻したTIKO3Dプリンターの開発者に対し、
1.これまでに開発されたものすべてを公開し、オープンソース・パブリックドメイン化すること
2.残った資産をバッカーへ返還すること
3.保有している特許などをパブリックドメイン化すること
などを求めている。
以上が実行されない場合、直ちに集団訴訟を提訴するとしている。
一方、事情に詳しい業界関係者によると、TIKO3Dプリンターの開発者は資金繰りが破綻しており、現金化できるような資産は残されていないと見ている。仮に集団訴訟が起こされたとしても、支払い能力がないことから資金の回収は事実上困難だとしている。
キックスターターにおいては、過去にシンガポールの3Dプリンターメーカー・パイレーツ3Dが巨額の資金を集めた後にキャンペーンが破綻し、問題化したことがある。クラウドファンディングの開発者の開発能力の審査機能強化を求める声が高まりそうだ。