TIKO 3Dプリンター開発プロジェクトが大幅に遅れ、コミュニティの話題に https://www.kickstarter.com/projects/tiko3d/tiko-the-unibody-3d-printer

小型デルタ型3Dプリンター「TIKO(ティコ) 3Dプリンター」開発プロジェクトが大幅に遅れ、3Dプリンターコミュニティの間で大きな話題になっている。

TIKO 3Dプリンターは一体型のユニボディ構造のデルタ型3Dプリンターで、2015年4月にキックスターターに登場、179ドル(約2万円)という低価格と高品質の3Dプリンティング性能を売りに16,538人のバッカーから295万ドル(約3億3,500万円)の資金を集めていた。

キックスターターのキャンペーンでは当初、TIKO 3Dプリンターの出荷を2015年12月から開始するとしていたが、開発の遅れから出荷は2016年7月にずれ込んだ。その後1,000台のTIKO 3Dプリンターがカナダ・バンクーバーの物流拠点へ送られるとしていたが、これも同年12月にずれ込んだ。

出荷の遅れから3Dプリンターコミュニティでは同社の開発能力を疑う声が高まり、Redditやキックスターターの掲示板で問題を指摘するコメントが相次いで投稿されるようになった。

その後同社は3Dプリンターの価格とは別に55ドルを送料として購入者に請求すると発表し、購入者の反発を招いた。その頃より同社の資金繰りを懸念する声が上がり始めた。

プロジェクトの遅れを懸念する声に対し、同社からは反発するコメントが出され、更なる炎上を呼ぶ展開になっている。

現在のところ、およそ12,000人の購入者が製品を受け取れていない状態となっている。

また、製品を受け取った購入者からも「Wi-Fiに接続できない」「フィラメントがジャムする」「本体の一部が曲がっている」などの苦情が寄せられているという。

同社は従業員の多くをレイオフし、リストラを行いながら事業を継続するとしているが、同社の今後の行方を懸念する声が高まっている。