NASAが月面に3Dプリント住宅を建設へ

NASAが月面に3Dプリント住宅を建設するとして話題になっている。ニューヨークタイムズが報じたところによると、NASAは2040年までに月面に3Dプリント住宅を建設し、宇宙飛行士と民間人に提供する。計画では、月面に建設3Dプリンターを移送し、月面の地表から採取する土石などを資材にして建設するとしている。

NASAのテクノロジーディレクターのニキ・ワークハイザー氏は、「我々は現在、非常に重要な局面にいます。ある意味夢の世界の話のようですが、月面に到達し、住宅を建設することは必須のことであると考えています」とコメントしている。

NASAは、テキサス州に拠点を置く3Dプリント住宅メーカーのICONと共同で、テキサス州内で月面用3Dプリント住宅建設の試験施工を開始している。ICONは、NASAから5700万ドル(約85億5000万円)の資金提供を受け、月面用建設3Dプリンターの開発を始めている。

ICONの創業者でCEOのジェイソン・バラード氏は、「宇宙旅行のパラダイムを転換するには、「そこへ行って戻ってくる」から「そこへ行って滞在する」にシフトする必要があります。それには堅牢で、レジリエントで、多目的に使えるシステムを、月面で入手できる素材を使って作る必要があります」とコメントしている。