ドバイで世界初の3Dプリント・モスクが建設へ

アラブ首長国連邦のドバイで、世界初の3Dプリント・モスクが建設されるとして話題になっている。

現地メディアの報道によると、ドバイのイスラム宗教社会活動管理局(IACAD)は、バー・ドバイ地区に広さ2000平方メートルのモスクを大型建設3Dプリンターで建設するという。工事は2023年内に開始され、建物の建設に4カ月、内装工事に12ヶ月かけるとしている。

イスラム宗教社会活動管理局のジェネラルディレクターのハマッド・ビン・シーク氏は、「3Dプリンティング技術を活用することで、建設廃材の産出を大幅に削減することができます。3Dプリンティング技術は環境にフレンドリーな技術です。建設される3Dプリント・モスクは、我々のリーダーシップが見据えるビジョンを反映したものです」とコメントしている。

シーク氏によると、3Dプリンターでモスクが建設されるのは世界初だという。また建設コストが従来の建設方法よりも30%程度割高になるとしているものの、建設3Dプリンターの普及が進む今後、建設コストは同程度まで下がるとしている。

モスクはイスラム教の礼拝堂で、イスラム教徒が礼拝をおこなうための場所のこと。イスラム国の各都市に置かれている。